テキストプロンプトから、どれだけの精度の動画が生成されるのか。
いろんな人が既に各媒体で公表しているが、データは多い方が良いはずなので筆者もその一翼に参加してみる。
AI戦国時代に突入しようとしている(既に始まっている⁉)2024年11月現在。
動画生成AIサービスが多すぎて、どれを選べばよいかわからん!
と、お困りの方の助けになれば幸いだが、おそらく参考にもならんと思う。
今回の検証はすべて同じテキストプロンプトから生成している。
YouTube公開中のMVにも使用したプロンプトだったりするので、興味ある方は動画の方も是非ご覧頂きたい。
(実際のMVには他の生成動画を使用してます)
プロンプトを公開するのは気がひけるものだが、この程度なら容易に編み出せるプロンプトなので、隠す必要もないかと考え直して公開している。
初心者の方なら充分楽しめるだろう。
プロンプト↓ ご利用はご自由に。下記をコピペして使ってね。
A young girl with long white hair is wearing an elegant dress and black shoes, accompanied by a small cute black cat, walking through a medieval night town. The style of the illustration is drawn in animation, children’s book illustration, fantasy, pastel colors, and digital art techniques.
日本語訳はこちら。
白いロングヘアの少女が、エレガントなドレスを着て黒い靴を履き、小さなかわいい黒猫を伴って中世の夜の街を歩いている。イラストのスタイルは、アニメ、児童書の挿絵、ファンタジー、パステルカラー、デジタルアートの技法で描かれている。
なんだ、ただ英訳しただけの文章やんけ
そう感じたあなたは非常に正しい。
そうなのだ、プロンプトなんてかっこつけて呼んでるけど、要は英語で指示しているだけなのだ。
最近は日本語で指示しても結構な確率で伝わるんだから、ほんとすごい。
なお、今回紹介する動画はすべて一発生成である。
KLING AI
文句なしのクオリティ。
さすが、2024年現在、キング・オブ・動画生成AIと呼ばれるだけある。
いや、誰も呼んでないけど。
完全にSTNの中の人だけでの定義だ。
課金すっかなー。(記事執筆時点では未課金)
Hailuo AI
まずは、うっかり英語で生成したのがこちら。
いや、猫ちゃんいますけどね。
女の子足元だけかーいっ!
Hailuoは中国語で生成するほうが精度があがるのは、他動画でも実体験済なのでためしに。
中国語に翻訳したプロンプト(一个留着白色长发的小女孩,穿着优雅的连衣裙和黑色鞋子,在一只可爱的小黑猫的陪伴下,漫步在中世纪的夜色小镇中。 插图的风格采用了动画、儿童读物插图、幻想、粉彩和数字艺术技术。)で再生成。
オミゴトです。
しかし、英文のままでもじゅうぶんに意図を理解して生成したKLINGに軍配があがりました。
中華二大動画生成AIをお披露目したので、次は定番。
Runway-Gen3
みんな大好き(?)Runwayの登場!パチパチパチ(拍手)
Gen2やGen3turboなどもありますが、平均をとってノーマルなGen3です。
うーん、世界観はいいんだけどね。
女の子が後ろ向きに歩いているよ(涙)
猫ちゃんも、よくわからん動き……残念。
GEN2の方がいいのかなぁと思うけど、今月クレジット不足なのでまた後日検証してみる。
Luma Dream Machine
生成の制限数がもっとも使い勝手が良いので、筆者がいちばん愛用している動画生成AI。
か、カニ歩き……???
猫ちゃんや、世界観は好みなんだがね。
女の子の身体の向きとかが何かおかしい。
RunwayとDream Machineはどっこいどっこいかな。
Pix Verse
Pix VereseはどうしてもPixer風になってしまいますね。
「Pix」だから仕方ないか。
それ系が好みドンピシャの方ならハマるだろう。
動きそのものには破綻がないし、物語を感じさせる仕上がりは素敵。
Pika
最後はPika。
ネタ的なポジションにあるかと思われるPikaだが、なかなか可愛らしい世界観を生成してくれた。
PixVerse同様に破綻がないところが嬉しい。
おわりに
今回は代表的な6サービスでの生成結果を紹介したが、もちろん他にもサービスは多数存在する。
リクエストがあれば試して公開してみるので、コメント欄かX(DM)などでお知らせいただければ対応する、かもしれない。
なお、最初にもお伝えしたが今回はあくまで「一発生成」の結果だ。
ほとんどのサービスでは、何度もガチャ(生成)を繰り返した結果、意図したものに近い動画に出会えるということも覚えておいて欲しい。
そして、ガチャ回数を減らすために開発者たちは日々がんばってくださっており、我々にできることはその応援とプロンプトの研究である。
また、今回アニメーションの動画だが、実写となるとまた変わる面もあることもお伝えしておこう。
AIって楽しいね。
では!